1日目は止めずに観察する
ProのSmart Protectionで最初に表示されるHuman・Bot・Unknownは、サイト固有の正解ではありません。曜日、社内テスト、Cron、CDN、キャンペーンによって構成が変わります。初日は強い遮断を行わず、各分類がどの経路で発生しているか確認します。
導入前に現在の呼び出し回数、推定費用、注文、有効問い合わせ、失敗率を24時間分保存します。これがゼロ日目の比較資料です。導入後にBotが40%と表示されても、以前から存在した自動処理が可視化されただけかもしれません。初日の目的は正解率の断定ではなく、分類と実際のサイト行動を結び付けることです。
2〜3日目は既知の操作に印を付ける
担当者が実行した問い合わせ、テスト購入、定期処理、正規クローラーの時刻を記録し、分類結果と照合します。自分たちの正当な操作がBotやUnknownに入るなら、分類だけを根拠に止めない方が安全です。
各テストは『TEST-日付-番号』のような無害な識別語を入力し、時刻と端末条件を記録します。通常ブラウザ、Cookie制限、スマートフォン、ログイン済み、未ログインを試します。正当な5操作のうち2件がUnknownでも、それは製品の失敗と即断せず、CDNやプライバシー設定で判定材料が欠けた理由を調べます。
- 社内テストの時刻と対象機能
- Cron・Webhookの実行予定
- 広告・メール・SNS投稿の時刻
- 注文・問い合わせが増えた時間帯
4〜5日目は経路別の通常値を作る
サイト全体の割合ではなく、商品検索、問い合わせ、会員機能など、AI費用が発生する経路ごとに反復速度と推定費用を見ます。平日と週末の差も分け、通常の揺れを警告にしない幅を決めます。
例えば商品質問は1セッション中央値2回・95パーセンタイル6回、社内編集は1時間中央値30回・特定曜日だけ80回、と別々に持ちます。全経路へ『1時間50回』を当てると、社内編集を誤停止し、商品質問の秒間反復を見逃します。基準値にはサンプル期間と件数を添え、データ不足なら暫定と記します。
6日目に一つの低リスクルールを試す
成果のない高速反復など、根拠が明確で影響範囲の狭いルールを一つだけ有効にします。対象経路、開始時刻、戻す条件、担当者を記録し、注文や正当な問い合わせが減っていないか確認します。
例として、存在しない商品IDへの同一照会が1分20回を超える場合、Pro 1.5のDuplicate max attemptsと60秒windowをMonitoringで試せます。ただしフィンガープリントに訪問者IDを含めないため、別訪問者の同じ質問も一致する場合があります。公開チャットでは十分に高い閾値から始め、実施後30分はエラー表示と購入完了率を確認し、正当な操作が2件以上止まる想定ならEnforcementへ切り替えません。
7日目に継続・修正・撤回を決める
分類の正確さを断定するのではなく、費用、反復、顧客成果を合わせて実務に役立ったか評価します。次週は、今回理解できたルールを維持し、新しいルールはまた一つだけ追加します。段階導入なら、誤停止の原因も追いやすくなります。
成果物は7日間の導入記録です。日ごとに実施内容、既知イベント、誤判定例、基準値、試したルール、結果、戻し方を記載します。7日目に『継続』『条件修正』『撤回』のいずれかへ署名し、翌週の見直し日を決めます。この記録は担当者交代やプラグイン更新後の再検証にも使えます。導入完了後も月に一度、正当操作を5件流して分類と代替導線を確認し、CDNやテーマ更新で判定材料が変わっていないかを監視します。誤判定が見つかった場合は分類名だけを直すのではなく、どの証拠が欠けたかと、実際に顧客影響があったかを追記します。検証用操作は本番売上へ混ざらないよう印を付けます。
「ProのHuman・Bot・Unknownを、7日間で運用判断に使える状態へ」から一律停止が正当な需要まで拒むと分かったなら、さらに粗いルールで解決しないでください。まず無料版をダウンロードして基準値を作り、Human・Bot・Unknownと売上シグナルが必要になった段階でProのSmart Protectionへ移れます。